2025.7.9
kintoneを導入したきっかけ
“いずれ導入したい”から“今しかない”へ──自治体DXの決断
令和6年度、地域通貨事業の構築にあたり、住民とカード番号を紐づけて管理する必要がありました。
その際、事業を担当するベンダー様からkintoneをご紹介いただいたことが、導入を検討するきっかけとなりました。
以前から、kintoneは自治体の業務改善に役立つだろうと感じており、いずれ導入したいという思いがあったため、「これしかない!」と導入を決めました。
ただ、独自に導入してストレスなく運用できるシステムを構築できるのか不安がありました。
そこで、インターネットでkintoneの伴走支援を行っている会社を探したところ、「株式会社SACCSY」様にたどり着きました。
kintoneに特化した伴走支援をされている上、同じ九州ということで、すぐにコンタクトをとりました。
サクシーさんは主に民間企業をご支援されている印象でしたが、自治体にも対応いただけるかお尋ねしたところ、「もちろん、サポートさせていただきます」と心強いお返事をいただき、伴走支援をお願いすることにしました。
現在のkintoneアプリの活用方法、導入後の効果
1ヶ月足らずの期間で期待以上のシステムが完成
最初に、地域通貨「たかもりポイントカード」の全住民データとカード番号を紐づけるアプリを作成していただきました。
-たかもりポイントカード関連のポータル-
-TPC カード情報アプリ-
kintone導入前は表計算ソフトで管理していましたが、カードの再発行や転入・転出などの異動管理が煩雑で、データの正確性にも不安がありました。
kintoneを導入してからは、住民情報の重複防止などにより、データの正確性が担保され、複数人での運用も容易になった点が大きな成果だと実感しています。
また、米の価格高騰に伴う緊急支援として、子育て世帯などに米を無償で配布する町独自の事業を創設しました。
18歳以下の子育て世帯を対象に、電子申請によりスマートフォンへ米の引換券を表示し、町内の小売店で引き換えていただく仕組みを構築しました。
このアプリは、1ヶ月足らずの超短期間で開発をお願いしたにもかかわらず、期待以上の完成度で提供いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
-k-Reportと連携しスマートフォンで米の引換券を表示する設定を実現-
kintoneの魅力を一つ挙げるとすれば、デザインセンスが問われにくい点です。
誰が作ってもある程度統一感のあるデザインになるため、デザインに自信がなくても思い切ってアプリ構築に挑戦できる点が大きな強みだと感じています。
SACCSYの関わり方について
打ち合わせ中にアプリが完成──“圧巻”のスピード感に信頼が生まれる
サクシーさんを一言で表すなら、「圧巻」ではないでしょうか。
Web会議の中で、標準機能では実現できない部分をカスタマイズにより解決し、アッという間にアプリが完成する――そのスピードはまさに超人的で、「圧巻」そのものです。
さらに、課題に対するアドバイスも非常に的確で、日々助けられています。
仕事にスピード感をもって取り組めば、自ずと信頼が生まれます。
サクシーさんはまさに、卓越したスピードで信頼を獲得する、kintone伴走支援のプロフェッショナル集団です。
今後の展望
「kintoneがあたりまえ」の職場へ
今後は、全職員がkintoneに触れられるようなアプリを構築し、その利便性や操作性を実感してもらいたいと考えています。
また、職員向けの説明会を通じて、アプリの作りやすさや“作る楽しさ”を体験してもらうことで、kintone活用の幅がより一層広がるのではないかと期待しています。
令和6年度にはBPR(業務改革)研修を実施し、今後は業務の棚卸しとプロセスの見直しが必要だと感じています。
そんな中、昨今ノーコードツールの導入が注目を集めていますが、それがまさにkintoneだと確信しています。
今後も、サクシーさんに伴走支援をお願いしながら、kintoneが日常業務に欠かせない日がくることを願っています。
-高森町役場 政策推進課職員の皆様-
-2024年7月に完成した新駅舎:背景には町のシンボルともいえる根子岳-