2024.10.21
kintoneを導入したきっかけ
従業員の負担軽減のため、社内システムのクラウド化へ挑戦
当社は、岐阜県中津川市にある自動車部品の樹脂成形と組立を行う会社です。
昭和26年に創業し、初めての納品は荷車で行いました。家族経営の小さな工場でした。
それから、「信頼される会社に」「魅力ある会社に」をモットーに成長してきました。
昭和26年創業
業務に関しては、従来から紙での処理が続いていました。日報も紙で管理していたため、リアルタイムの不良集計ができず、製造ラインで起きる日々の不良内容が把握できていませんでした。
そこで従業員の負担を軽減するために、社内システムのクラウド化を進めることに決めました。
最初はフルスクラッチのシステムを検討しましたが、見積りが数千万円になりました。
また担当者が変わったり、辞めたりした場合どうなるのかと不安になり、選択肢から外すことにしました。
その後、コンサルティングを受けている会社からkintoneの提案を受け、自由度が高く、低コストで導入できる点に魅力を感じ、導入へと進みました。その際紹介していただいたのが、サクシーさんでした。
アプリの活用方法/導入後の効果
リアルタイムでの情報把握により迅速な対応が可能に
当社には40名のパートさんが所属しており、要望が多数寄せられます。
最初のうちは意見をまとめるのが大変でしたが、kintoneでできることとできないことをきちんと説明し、理解を得るよう努力しました。
従業員の要望も取り入れながら、 kintoneでは日報など様々な業務を管理していますが、主に在庫管理アプリを活用しています。
月次や日次の更新方法は複雑だったため苦労しましたが、導入後の効果は顕著です。
以前は1ヶ月後に集計しないと分からなかった問題も、情報が可視化されることで、迅速に対策を立てられるようになりました。
リアルタイムで不良品の情報が把握できるようになり、作業効率も向上しました。
さらに、kintoneだけでは表現しきれない部分に関しては、krewSheetを導入しました。
これにより、エクセルベースで一覧を見ながら修正できるため、非常に便利です。特に在庫管理では、棚卸しでのズレも解消され、より正確な管理が可能になりました。
kintoneとkrewSheetを組み合わせることで、業務の効率化が実現できています。
生産スケジュールアプリ
SACCSYの関わり方
異なる業界背景でも、要望を咀嚼し具体的なアイデアを提案
会社の文化が違いますので、当初は要望をうまく伝えることが難しいと感じていました。
チャットやオンラインでの打ち合わせも、慣れるまで少し時間がかかりました。しかし、現在ではフロー図などを作成し、文章では伝えにくい部分を、より具体的に伝えられるようになりました。
現在も開発は続いていますが、難しい要望でも担当者がきちんと咀嚼し、具体的なアイデアを提案してくれるので、非常に助かっています。
日常的に発生するアプリの修正にも、迅速に対応していただいています。今のサポート体制には満足しており、今後もこの関係を続けていきたいと考えています。
この経験を通じて、コミュニケーションの重要性を再認識し、より良い業務環境を築くための大きな一歩を踏み出せたと感じています。
kintoneポータル画面
今後の展望
現場の声を反映したシステム構築
実際に入力や分析を行うチームからの要望は今後も出てくると思います。より良くしたいという気持ちがあるので、当然です。
また、業務の中にはまだ手作業のものがありますので、自動化を進めていきたいです。
kintoneのバージョンアップが日々行われる中、krewSheetも活用しながら、Excelライクでさらに使いやすいシステムにしていきたいです。その際、現場からの声を聞きつつ、コミュニケーションを大切にしながら、業務改善を進めていきたいです。
今後は若手への世代交代を考えており、その際の引き継ぎが重要です。
kintoneのマニュアルや手順書を作成していますが、”誰がみても理解できるアプリ”を作成することが目標です。
宮崎工作所様 - 工場全景 -